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【第2部・第2話】雪夜のアルファロメオと「イモ争い」の屈辱。そして掴んだ奇跡の「4.7」

tetsunogolf

こんにちは、ゴルファーてつです!

前回の第1話では、中部インタークラブという大舞台で、エリートゴルファーたちとの「圧倒的な飛距離の差」を見せつけられ、プレッシャーの前に手打ちスイングが完全に崩壊したお話をしました。 今回は、その地獄のどん底から這い上がるため、私が冬の北陸でどのような「狂気」に身を投じ、いかにして念願の北陸オープンアマチュア予選への切符(ハンデ4.7)をもぎ取ったのかをお話しします。

雪夜のアルファロメオ。暗闇で向き合った「手上げ」という絶望

北陸の冬。交通網すら麻痺するような豪雪の夜。 私は、愛車のアルファロメオの腹を雪にガリガリと擦りながら、薄暗い照明だけが灯るゴルフ練習場の駐車場に滑り込んでいました。

トランクを開け、凍てつくような寒さの中でゴルフバッグを引きずり出す。 周りには当然、誰もいません。ただ白い息を吐きながら、私は打席に立ち、黙々と自分の「最大の弱点」と向き合っていました。

当時の私が唯一信奉していた、ツアー通算7勝を誇る飯島茜プロのYouTubeチャンネル。彼女の動画を擦り切れるほど見て、私は自分のスイングが崩壊する**「諸悪の根源」**に気づかされたのです。

それは、スイングの始動時に手でクラブを持ち上げてしまう**「手上げ」**でした。 手で始動するから、動き出した瞬間にクラブヘッドがスイングプレーンから外れる。体とクラブのタイミングが、スタートの1ミリ目から完全にズレてしまっていたのです。これでは、プレッシャーがかかった大舞台でチーピンが出るのも当然でした。

「この悪習を根絶やしにしない限り、私のゴルフに未来はない」

そこで私は、動画で推奨されていた「面を変えないドリル」を徹底しました。バドミントンのラケットをゴルフクラブと一緒に握り、テークバックの最初の30センチは、ラケットの面がずっとボールを見続けている状態を作る。

そして、この理論をさらに強制的に体に叩き込むため、すがるような思いで即座に購入したのが**「ザ・ハンガー(THE HANGER)」**という練習器具でした。

手首の悪質なローテーション(コネる動き)を物理的に封じ込め、正しいフェースの向きを強制するアイテムです。これを凍える手でグリップに固定し、私は呪文のように呟きながらボールを打ち続けました。

「手からは動かさない。足からだ。足から始動して、最初の30センチは絶対に手を使わず、クラブヘッドを真っ直ぐ引くんだ……!」

手打ちの私にとって、最初は激痛を伴うほどの違和感でした。しかし、この地味で残酷な反復練習こそが、スイングの始動における「体とクラブの同調」を生み出し、後に私をハンデ4.7へと導く最大の特効薬となったのです。


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団体戦の魔物。「イモ争い」という醜い自分への嫌悪

時間を少し戻します。 中部インタークラブで大叩き(大チーピンや4パット)をやらかし、絶望の中でホールアウトした後のことです。

クラブの先輩やチームメイトに、震える声でスコアを報告しに行きました。「怒られる」「呆れられる」。そう覚悟していました。 しかし、クラブハウスの空気は私の予想とは違っていました。

「いやぁ、俺も今日はいきなりOB打っちゃってさ」 「あのグリーンは速すぎて止まらないよな」

自分よりスコアが悪い選手、あるいは、普段は雲の上の存在である他クラブの有名選手ですら、私と同じくらい、あるいはそれ以上にスコアを崩していたのです。 その瞬間、私の心にスッと「安堵」が広がりました。 (なんだ、みんな緊張してるんだ。団体戦のプレッシャーって怖いな……自分だけじゃないんだ)

しかし、これは「悪魔の囁き」でした。 団体戦には、各チームで一番悪いスコアをチーム成績から除外するルールがあります。これをゴルフ用語で**「イモ」**と呼びます。 私はいつしか、自分のプレーに集中するのではなく、「自分より悪いスコアの人間(自分以下のイモ)はいないか?」と、他人のスコアを探り合うような、醜い精神状態に陥っていたのです。

そして、残酷な現実が私を殴りつけました。 大叩きをした他クラブのエリート選手たちは、次の試合、次の大会では、別人のように完璧にスイングを修正し、当たり前のようにトップスコアを叩き出してくるのです。 一方の私は、相変わらずミスを引きずり、毎試合のように醜い「イモ争い」の底辺を這いつくばっている。

「圧倒的な修正能力の差」。 これこそが、本物と偽物(手打ち)の決定的な違いでした。 「自分より格下を探して安心するような、醜いイモ争いの自分とは、もう決別する。絶対に変わってやる」

その強烈な自己嫌悪と悔しさが、雪の降る練習場へ私を駆り立てる「消えない炎」となっていたのです。

怒涛の70台ラッシュ。そして掴んだ奇跡の「4.7」

手先を殺し、大きな筋肉(足と体幹)で打つボディターンスイング。 「ザ・ハンガー」とバドミントンラケットで血の滲むような反復練習を続けた冬が明け、2022年の春。

狂気とも言える努力は、ついにコース上で爆発的な結果として現れ始めました。

以下は、すべてごまかしの効かない「バックティー」、そしてプレッシャーのかかる「月例杯・研修会などの公式競技」での私のスコアです。

  • 2022.4.10 越前武生カントリークラブ: 77
  • 2022.5.21 芦原ゴルフクラブ(湖): 76
  • 2022.6.10 越前武生カントリークラブ: 80
  • 2022.7.24 越前武生カントリークラブ: 79
  • 2022.8.14 越前武生カントリークラブ: 75
  • 2022.8.21 芦原ゴルフクラブ(海): 78
  • 2022.9.10 越前武生カントリークラブ: 78

大叩きをする日もありましたが、プレッシャーのかかる競技で、これほどコンスタントに70台を叩き出せるようになっていたのです。 手打ちを封印したことで、極限の緊張状態でも「下半身から動かす」という一つのルーティンだけに集中できるようになり、あの悪夢のようなチーピンは影を潜めました。

ちなみにこの頃使っていたボールはツアーB Xでした。圧倒的な飛距離とスピンコントロールで思った通りの球が打てるところが大変気に入って愛用し始めました。ラバー表面の摩擦力が非常に強く、フェースに吸い付く感じがたまりません。私はこのコーポレートカラーがお気に入りです😀


そして、秋。 ついに私のハンデキャップ証明書に、光り輝く数字が刻印されました。

「Handicap Index: 4.7」

プロも出場する大舞台、「北陸オープンゴルフトーナメント・アマチュア予選」の出場条件であるハンデ5.0以下を、ついに自らの力でクリアしたのです。

どん底の「イモ」から這い上がり、雪夜のアルファロメオで流した悔し涙が、最高の形で報われた瞬間でした。 歓喜に打ち震え、私はこの完璧に仕上がったスイングで、翌年6月の北陸オープンを戦い抜く……はずでした。

しかし、ゴルフの神様はあまりにも残酷です。 この「手先を使わず、足と体で打つ」という、私を救ってくれたはずの最新スイング理論が、やがて私の体を蝕み、スイングを根底から破壊する「猛毒」に変わっていくことに、歓喜の絶頂にいた私は気づく術もありませんでした。

次回、いよいよ大舞台・北陸オープン。 大雨の中、完全にスイングを失った私が経験した大惨事。その全貌を公開します。

ABOUT ME
ゴルファーてつ
ゴルファーてつ
アマチュアゴルファー
福井県在住のサラリーマンゴルファーです。 かつては**ハンデ「4.7」**まで登り詰めたシングルプレイヤーでしたが、スイング改造に失敗し、早3年が経つ深いスランプに陥っています。 「このまま終わってたまるか!」と一念発起し、相棒のMacBook AirとAI軍師と共に再起を誓いました。再び70台を奪還するまでの泥臭い試行錯誤と、Mac代14万円を回収するプロセスをリアルに発信していきます。 私と一緒に、どん底から這い上がりましょう!
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